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2014.12.24
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今も昔も楽しいクリスマス
今も昔も楽しいクリスマス

年々歳々、冬が暖かくなっているような感じがします。
私が子どもの頃の今時のシーズンは、「子どもは風の子、元気な子」などと強がりを言っては、
冷たくなった手に暖かい息を吹きかけ手を温めながら外で遊んでいたものです。
教室掃除の時の雑布ガケは冷たい水の思い出しかありません。
アカギレ、シモヤケは当たり前。
小学生の頃、ズボンのポケットを母親が縫い付けて手を突っ込めないようにしていた凄い親子がいたことを思い出しながら、半世紀前の日本の子ども達と今時の子ども達との違いに、あれやこれやと思いを巡らしています。

診療室での子どもとの会話は、やはりクリスマスの話題に集中します。
サンタクロースに頼んであるプレゼントが何かとか、それをお母さんに頼んでおくとサンタさんが必ず届けてくれるとか。それはそれは夢のある話ばかりです。
私だって子どもの頃はサンタクロースの存在を信じて疑わなかった一人で、クリスマスの日には枕元に置いてあった靴下にアメリカ製のキャンディーがいっぱい入っていて、何故かお風呂場に大きなおもちゃまで届けてもらいました。そしていつの日かサンタは父親や母親であることを知るのですが、それまでのプロセスが皆違うようで、大人になってからの昔話としては結構面白いのです。

診療中はサンタの存在を信じ切っている子と、存在を疑っている子と、すでにサンタが親であることを知っている子とでは、私の話の内容は違います。あちらでは信じ切っている子に「ソウ、ソウ」とうなずき、こちらでは疑っている子に「ウン、ウン」と頭の中はぐちゃぐちゃ。そんなこんなで診療室の壁には、私の好きなリシー・マーチンのほのぼのと暖かいサンタクロースにちなんだ絵がいっぱいです。やはり今も昔も変わりなく12月は楽しいことだらけです。

Written by 浜野 良彦

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